特別養護老人ホーム 緑風園
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病院はなぜ

投稿者なっつんたっつん 投稿日:2003/08/06(Wed) 14:44

病院はなぜベッドを使用しているのですか?病院で布団を敷き治療を受けるのは不可能ですか?自宅で布団を使用していた人が入院してベッドで生活した時に不満を抱えていたらどのように援助していますか?

Re: 病院はなぜ

masa - 2003/08/06(Wed) 15:38

この掲示板の過去ログの「特別養護老人ホームはなぜベッドなの?」を参照してください。高齢者や障害者の方はベッドのほうが生活の利便性として、そちらのほうが良いという面があると思います。

また病院等の治療機関においては、床に布団を敷いた場合は、疥癬などが発生、伝染しやすい、という理由もあると思いますし、治療行為、看護処置、その他の行為が布団だと看護職員等が腰をかがめる行為によって腰痛などの出現リスクが高まるという問題もあろうかと思います。

患者さんの要求を聞いてくれるかどうかは病院によって対応に違いがあると思いますが、布団を敷ける畳部屋等がないとなかなか難しいかもしれません。

Re: 病院はなぜ

NA6 - 2003/08/06(Wed) 19:46

masaさんのレスとかぶる部分がありますが。

感染等の問題・動作能力の低下した患者さんの動作の軽減・看護側の負担軽減が主な理由と考えます。

動作負担軽減においては、ベッドを使用する事により、起居動作が容易となれば、「おむつ→ポ−タブルトイレ→トイレまで行く」
「ねたきり→車椅子へ自力で移乗し、食堂へ行き食事する」など、自立支援に関して有利であると思います。
痴呆の問題などによりベッドから転落する方もあると思いますので、ケースバイケースだと思いますが。
布団使用の希望があった場合、病院側としては、その方の状態をしっかり評価し、患者さん側と話し合うような対応が良いかと思います。

Re: 病院はなぜ

オメガくん - 2003/08/06(Wed) 20:24

考え方は皆さんとほぼ同じなんですが・・。
以前勤めていた特養では入所の場合、転倒の危険がある方、ショートの場合はその他に普段布団なのでという希望の方へは入所時のプランで課題立案した上で床に畳を敷き、その上にベッドマットという対応をしていました。

指導検査の際には布団が床につかなければ衛生が保たれると判断されていたと思います。

また、近所の老健では、転倒予防ということで床にカーペットを敷いて固定した所にベッドマットを敷いている居室を作って対応されていましいた。

日常の清掃がなされていれば、感染症などは必要以上に怖がることもないとは思いますが、病院だと特養よりはリスクは高いと思います。あとは同室の方が畳につまづかないか等入院、入所時のアセスメントがしっかりできていて対応を本人、家族が納得、また職員に周知できれば問題ないのではないかと思うのですが。どうでしょう?

Re: 病院はなぜ

みんみん - 2003/08/06(Wed) 22:09

皆さんの意見と私も同じですが、NA6さんのレスで、

>痴呆の問題などによりベッドから転落する方もあると思いますので、ケースバイケースだと思いますが。

当施設では、このような方には、床にゴザを敷き、ベッドマット、布団を敷き、対応する場合があります。
現在は、1名このような対応をしている患者さんがおります。

なっつんたっつん さんの関わっている方がどのような理由で布団を希望されているのかわかりませんが、病院によっては対応が可能だと思います。(一般病院ではおそらく無理でしょうが)

Re: 病院はなぜ

なっつんたっつん - 2003/08/07(Thu) 15:12

返信ありがとうございます。実は私は今、自宅で布団を使用していた人もいる中で、入院すると当たり前のようにベッドでの生活を強いられてしまうことに対し、患者さんは不満を持っているのではないかと疑問を感じ、ベッドについて研究をしています。実際に入院している患者さんにお話を聞いてみたところ、ギャッジアップが出来る事や,立ち上がりがしやすいなど機能的な面で良いと答える人が多くみえました。しかし、それは「今疾病を抱えて入院しているから治療のためには仕方が無い」という気持ちがあり、患者さんの心のニーズは満たされていないのではないかと思います。そう思うのは、もちろん年齢や疾患、その人の生活史も関係してきますが、特に今の壮年期・高齢期の方は昔から”畳に布団”という生活スタイルの人が多く、「早く退院して家の布団で寝たい」という言葉を聞いた為です。確かにmasaさんやNA6さん、オメガくんさん、みんみんさんのおっしゃるように、病院は治療の場であり、感染の問題や看護・介護職の負担軽減、動作能力の低下した患者さんのADLの拡大等ベッドを使用したほうが良い点がたくさんあると思います。また、様々な観点から見ると、病院での”畳に布団”は難しいのが現状であり、入院=ベッドというのはこれからも変わらないと思います。では、入院してベッドに慣れなくて困っているという人や、入院して初めてベッドを使用するため不安であるという人に対し、私達看護師はどのように援助していったらよいのでしょうか?

Re: 病院はなぜ

masa - 2003/08/07(Thu) 15:43

特養解体論や、集団的ケアから個別ケアへの転換が叫ばれている今日の現況は医療の分野にもいずれ及んでくるでしょう。厚生労働省が頑なに抵抗している医療分野への民間参入も福祉への参入が図られた直後から解禁にむけ進んでいくでしょう。

その過程において、治療の場においても個別対応、治療の環境整備という課題がでてくるはずで、その中で布団へのニーズ等にも応える体制が各医療機関で議論されてくるかもしれません。現に特養等では基本はベッドで、特に畳部屋を設けていなくとも、個室化が進み、その過程で個室のレイアウトは個人の好みに合わせている施設が増えており、低床ベッドや、簡易の組み立て式畳を敷いて、布団で寝る、という方もでてきています。

要は病院という治療施設としての機能と生活空間という視点をどこでマッチングさせるかという医療関係者の意識の問題が大きいのだと思います。なっつんたっつん の問題意識は大変重要な視点ですので、看護師から現状の打破、個別対応による療養環境の整備という提言から医療現場から新たなキュア、ケアの方法を作り出す可能性を期待しています。

なお、入院して初めてベッドを使用するため不安=ベッドが合わない、ということではなく、ベッドに変える事によって生活が便利になる、というケースも当然ありますので、ここでも当然個別のアセスメントが重要であることを蛇足ではありますが付け加えておきます。

Re: 病院はなぜ

なっつんたっつん -2003/08/07(Thu) 19:37
大変勉強させていただきました。ありがとうございます。
 さて、私の個人的な思いなのですが、masaさんのおっしゃっていた「医療関係者の意識」についても疑問を感じています。

 私も実はこの研究をする前までは、「病院に入院したらベッドを使用する」ということに対して、あまりに当たり前なことで疑問にも感じておらず、ただ、シンプルで寂しい感じがするな…と感じたり、転倒の危険があるということなど考えるばかりで、ベッドを使用することにどんな利点があり、また、患者さんにどのような思いがあるのか考えもしませんでした。しかし、最近では低床ベッドやギャッジアップなどリモコンで操作できるものなど、少しずつですが普及してきている中で、入院=ベッドという固定観念のようなものに疑問をもち始めました。

患者さんにとってベッドは、寝る環境であるとともに生活の場でもあります。ですが今の医療者側の意識は、”患者中心”というより、”治療が優先”されている部分が多々あり、ベッドを使用することに疑問さえもたないというのが現状ではないかと思います。
そのため、「治療のためだから」といって強制するのではなく、患者さんの様々な思いを聴き、少しでも何か援助していけたらよいと思いました。

今回このような掲示板を利用することは初めてで、色々返信をくださいました方々をはじめ貴重な意見をいただき、深く感謝しております。ありがとうございました。

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