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今後の介護保健施設のあり方

投稿者masa 投稿日:2002/11/03(Sun) 14:15

BOBさんが、特養民間参入のスレッドで今後の図式についてケアハウス・グループホーム(ある意味上と同格でしょうか?)・老健・特養・療養型 こんな風な図式に基づいて考えるといいのかなと 〜(以下省略)

このように発言されております。重要な視点ですし、スレッドも長くなり、論旨も一部変更になったと思いますので、スレッドを別立てして考えたいと思いました。(BOBさん、すいません。よろしくお願いします)

難しい所なんですが、今年、厚生労働省の今後の方針の考え方が、老健局長が変わった時点から、方針返還したように思えます。それまでは老健と特養の一本化議論がかなり具体的であったように思えたのですが、ところが先の老健全国大会で、中村秀一厚生労働省老健局長は、「訪問リハビリをやらないなら老健の看板は外してもらいたい。在宅復帰機能を失った老健施設は新種の老健施設と捉え、それなりに扱う」

「定額払いが医療機関にも広がってきた中では、リハビリ・在宅復帰機能こそが老健施設の存在意義。利用者の希望に応えた結果として長期化の路線を行くのも結構だが、それなら新種の老健施設として捉えることになる」とかなり特養との一本化論とは別な方向を示唆しており、今後の老健のあり方とも関わり、介護保健施設のあり方が、「介護保険施設は現在の三分類ではなく、長期入所型、家庭復帰型、医療依存型の三つに機能別に類型化されることが必要。定員100人のうち半分が長期入所型、残り半分が家庭復帰型の介護保険施設があってもいい」(山口老健会長)という方向に近づくかもしれません。

それとやはり新型特養が、ホテルコスト徴収に絡んで利用者にどのように受け入れられていくか、という部分が重要で、結果により新型特養のシフトが、ケアハウス、グループホーム、と同じ序列になり、老健は在宅機能を重点とした新たな形に、終身施設の旧型特養と、医療依存の高い方の施設としての療養型が、別の位置に、このように多様、複雑化するように思います。その中でNPOの役割はより大きくなると思います。

あまり想像で未来図をかってに描いても皆様の迷惑でしょうが、いよいよ制度変更議論がなされるに当たって、こんな考えもあることを示してみたいと思います

Re: 今後の介護保健施設のあり方

がらこ - 2002/11/03(Sun) 16:00

あのー、養護老人ホームはどうなっちゃうんでしょうか。
ほんとに、これに関しては、情報が少なすぎるんです。
うちの場合、入所者の約3分の1が病弱釈迦さん(?)を受けており、同じく3分の1の人が介護度がでているんです。養護は公立施設が多いこともあり、団体としてもなかなか足並みが揃わないというか、温度差があると思います。

「措置費施設の最後の砦」と言う方もいらっしゃいますが、BOBさんや、masaさんのお話の中には将来的に養護は入ってこないのでしょうか。

Re: 今後の介護保健施設のあり方

masa - 2002/11/03(Sun) 18:09

確かに養護に関する議論と言うのは少ないですね。老人福祉法上の措置施設としての現行の存在意義はあると思うのですが、介護保険施行時に言われていた事は、今後は積極的な養護老人ホームの新設は行われないで、徐々に介護度の出ない方は、軽費やケアハウス、介護度がある方は、特養への転換という形で進むのではないか、ということが言われ、今後の存在そのものに不透明な部分が言われています。また一時それらの施設利用が困難な方に対しては、生活支援ハウスの活用が言われましたが、これは数事態が少ない。私の考えも不明確ですが、今後の介護保険制度改正議論の中で、養護の議論も出てくるように思います。ただ、障害者福祉も措置から支援費になっていく流れの中で、また介護保険施設にホテルコストが導入されていく流れの中で、養護老人ホームだけが措置費による運営施設として残っていくのか、これは大きな問題で、がらこさんが指摘された、「措置費施設の最後の砦」というものが社会的にその意義がどのように認められるかがポイントのような気がします。まとまりのない意見で申し訳ありません。

Re: 今後の介護保健施設のあり方

BOB -2002/11/04(Mon) 16:23

私は養護は最後の砦になっているという事は重く受け止めています。
私は各自治体の高齢福祉(以下高齢)とは密に連絡を取り合っていますが、高齢の仕事が無くなるはずが無いし旧措置等や生活福祉(以下生保)の出番はある意味増えて然りと考えています。
こういう考え方の基に今様々な論議がなされていますが、現状では高齢の措置という傘の下で養護は守られている状況にあります。ですから今は議論の対象になっていないという事になっているのでしょうね。
将来的には養護の世界にも風が吹くでしょう。しかし、私も含めて皆さんに余裕がなったというのが本当の所だったのかもしれません。

養護のことを考えると不思議な気がするんですがケアハウスの利用者と同等のレベル(ADL)にあるでしょ。でも経済的な問題を含めたことを考えるとケアハウスにはスライド出来ないという事がありますね。そうしたときにこの存在を簡単になくせない状況にあるのかなとも思えませんか。シルバーハウジングに移行と言うこともうわさで聞いたことはあるのですが、この件については高齢と生保がかなり深く介入しなければならないことになりますのでどうしても時間を要するという事になっているのかと考えています。

しかし、いずれ風は吹くんでしょうね

Re: 今後の介護保健施設のあり方

兼任CM-2002/11/05(Tue) 09:33

今後の介護保険施設のあり方を考えたとき,特養・老健・療養型のそれぞれにおいて,
1,真に利用者主体のサービスを中心としてのムーブメント
2,事業者(施設)の経営を中心としてのムーブメント
に分けて考えてみたいと思います。

1については,ユニットケアや施設内でのGH化がこの流れに添った形で展開されてきています。この流れは「小規模特養(定員規模20名前後)」へと流れていくこと,そして最終的には様々な機能を有したGHへと行き着いていくのではないかと思います。
この流れの基本にあるのは「人間らしい」ということと「家庭的・家庭の延長線上にある」暮らしを支援する,ということになろうかと思います。

2の流れとしては施設の大規模化等,今日の施設形態をそのまま推移していったような形態になります。その中で少しでも個別対応と家庭的な雰囲気が味わえるように,ユニットや個室の課題が出てくるのではないかと思います。また一方では,超高級ホテルのような施設があり,民宿のようなアットホームな施設があり,という,利用者の「選択」によって使い分けが可能になるような状態になっていくことと思います。

介護保険三施設の利用者=対象者は異なってはいるものの,施設の形態には施設の経営(運営)の姿勢が明確に反映されてくるのではないかと思います。

一方で養護老人ホームについてですが,やはり経済的な困窮に関する問題を無視していくことはできないと思っています。今高齢者福祉に関するムーブメントは「選択と自己決定」「利用者のコスト負担」へと流れています。これはそれが可能である人々にとっては当然の流れであるので否定しませんが,この流れに乗れない人々にとっては大問題になってきています。ケアハウスに入所することができない経済状況にある人をどこが受入れていくか=セーフティネットとし養護老人ホームの存在意義があると思います。そうなると養護老人ホームの機能は現在の機能からかなり変わっていくであろうと予想されます。つまり,生活基盤の安定を図りながらも利用者個々のQOLの実現に向けたアプローチという側面と,ターミナルを含めて1人の人間の人生の最終章を支えていくことが可能なシステムの両方を兼ね備えていくことが求められていくように思います。
まとまりがなく,いつものように長文で申し訳ございませんが,私見を述べてみました。

Re: 今後の介護保健施設のあり方

masa -2002/11/05(Tue) 11:02

がらこさん、この掲示板になる前の旧掲示板で似たような話題で養護老人ホームについて議論したことがあり、その際「ケアプランの広場」の松本 博規さんに、次のようなご意見を頂きました。参考に再掲示します。

「ケアプランの広場」管理者の松本です。
決して答えや推測ではなく、あくまでも私の「希望」として聞いてください。
介護保険制度は、社会福祉の制度ではありません。「介護」というキーワードによる保健・医療・福祉の連携による「全く新たな制度」(仕組み)です。もちろん、高齢者を対象とした社会保障制度全体としては極めて関連性が高く、内容の多くが重複していることも事実です。
しかし、もう一度言いますが、介護保険制度は社会福祉制度ではありません。

つまり、高齢者の心身の状態、住宅の問題、家族関係の問題、経済的問題等々・・・。養護老人ホームでしか対応できないニーズが無くなる事は、今の時点では考えられません。社会福祉の基本を見つめ直すと、資本主義社会の構造の中で生じた問題の解決は「介護」(介護保険制度)だけでは不可能です。
確かに養護老人ホームの将来については、介護保険制度創設前後に組織的にも活発に検討・論議されたようですが、明確な「絵」が描けない状況だと思います。そのことも分かった上での願いです。
養護老人ホーム関係者の方々は、介護保険制度にとらわれ過ぎず、胸を張って誇り高くお仕事をされるべきだと思います。現在行なわれている社会福祉基礎構造改革の中でも、養護老人ホームの役割が明確になって行くことを切望します。

Re: 今後の介護保健施設のあり方

丹波ささやまkaigo-2002/11/05(Tue) 14:02

皆さんお久しぶりです。今日から会社のデスクに個人PCを持ち込んで皆さんご意見を拝聴しながら業務(一寸不謹慎ですが?、わが課にはITができるPCは1台しかなくて…)を行っています。

 今後の介護保険施設等の施設サービスのあり方について、私の個人的な考え方は、介護保険施設の限っては種類ごとの使命をもっと明確にするべきと考えています。介護療養型にしろ老人保健施設にしろあまり医療的要素の薄い方でも長期に利用されているケースも往々にして存在していることがあります。中村老健局長後押しをするつもりはないのですが、老健の使命を考えると、在宅復帰を目指すリハビリを中心としたケアの内容にしていただきたいものです。
 
 養護老人ホームの話では、まったくの同感で「絶対必要な施設!」であり、介護保険からもれる社会的措置のいる人々がいる現状では、障害等が支援費になろうと残していただきたいです。老人保健福祉計画では、議論を継続していますが、生活支援ハウス的な施設の充実が担当では話題になっています。(計画に持ち込むかどうかで?)介護保険の施設が充実しても兼任CMさんがおっしゃるようにセイフティ-ネットとしての役割を養護なり生活支援ハウスに求めていきたいと思っています。


介護保険施設は、再整理の必要

投稿者がらこ 投稿日:2003/01/16(Thu) 09:11

http://www.kaigo-fukushi.com/j-service/200301/j-service2003011501.html

上記で中村老健局長の話がでています。
記事によりますと、介護保険3施設のあり方について「住まい、リハビリ、医療の3機能をユニットケアをベースにしつつ、開設者が自己責任に基づいて組み合わせ、施設の性格を決める方向に進むべきだとの認識を示し、10年以内の実現が求められる政策課題として位置づけた」などとあります。

3形態施設の統合・整理は前々から話題にはなっていましたが、上記の内容は初耳です。これは、中村新老健局長になってからの話なんでしょうか。それとも以前からあった話ですか。

例えば同じ特養でも、経営母体、理念、方針によって全然違うモノができてくるような(今でも少しは違いがあるでしょうけど)感じに受け止めました。

Re: 介護保険施設は、再整理の必要

masa - 2003/01/16(Thu) 10:03

実は、この掲示板で昨年9月以降何度か話題になったのですが、厚生労働省の考え方は、堤氏の体制から、中村老健局長に替わった時点で大きな変化がみられます。最初に中村局長が、考えを明らかにしたのは昨年10/4、全国介護老人保健施設福岡大会においてで、在宅復帰の機能が果たせていない老健施設を痛烈に批判し『訪問リハビリをやらないなら老健の看板は外してもらいたい。在宅復帰機能を失った老健施設は新種の老健施設と捉え、それなりに扱う』とし、さらに「定額払いが医療機関にも広がってきた中では、リハビリ・在宅復帰機能こそが老健施設の存在意義。利用者の希望に応えた結果として長期化の路線を行くのも結構だが、それなら新種の老健施設として捉えることになる」と明言しました。この発言を受けて山口昇全老健会長は、将来の老健施設にあり方について、「介護保険施設は現在の三分類ではなく、長期入所型、家庭復帰型、医療依存型の三つに機能別に類型化されることが必要。定員100人のうち半分が長期入所型、残り半分が家庭復帰型の介護保険施設があってもいい」と指摘した経緯があります。
そして11/18厚生労働省は介護報酬改定論議とも絡めた形で、介護保険3施設について、今後充実すべき機能として、特別養護老人ホームが「日常生活のケアの実現」、介護老人保健施設は「在宅復帰」、介護療養型医療施設は「医学的管理下の重介護施設」というものでした。
 そして特養で力を入れるのが、「小規模生活対応型」と新たにネーミングし直したホテルコストの徴収を前提にした新型特養で、これまでの「居住福祉型」が個室を全面に出していたのと比べると、ユニットケアに重点を移しユニット毎の人員配置を考慮するなど従来の特養とは別体系とする案でした。そして結果、旧型特養は『救貧施設』の性格を帯びたものになっていく方向を示されているのが現状のようであります。

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