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ICFと介護支援専門員実務研修
投稿者:narisawa 投稿日:2004/02/05(Thu) 12:52
今年度の介護支援専門員現任研修や実務研修、ICFのオンパレードですねぇ。
そこで疑問。
ICFからニーズを特定していく演習が各所で行われていますが、アセスメントシートに換えてICFの一連の流れでニーズを抽出していっていいものなのでしょうか?
(課題分析標準項目を網羅していないので、ダメでしょうかねぇ)
アセスメントシートとICFとの関係が、どうもいまひとつつかみきれずにいます。
Re: ICFと介護支援専門員実務研修
Mr.M - 2004/02/05(Thu)
13:36
「ツール」として利用する場合を考えると、まず、課題分析標準項目の情報を収集し、次にICFで使用される概念である「心身機能」「身体構造」「機能障害」「活動」「参加」「活動制限」「参加制約」「背景因子(環境因子・個人因子)」の領域(実務研修で使用された演習シートでも良いと思います)に落とし込み、その後追加情報も落とし込んでいく。こうする事で、他のアセスメントシートほど情報漏れを防ぐ事はできないでしょうが、他の領域の因果関係が非常に明確につかめていくと思います。
また、この作業を一定スパン後に行う事は、再アセスメント・(利用者の)モニタリング へと繋げる事ができる容易にできる「ツール」となりうるように思います。
私も実務研修をお手伝いしていて、感じた事なんですが、ICFの概念(生活機能障害)やアセスメント・プランニング・モニタリング等の関係というか絡みが理解しにくかったのではないかという事です。理解を深めていかない事には展開しにくいんでしょうが、「1つの方法」としては良しと思いました。
ICFの考え方とアセスメントに関しては、「実務研修テキスト」のP143に簡単に説明があります。お持ちの方はご覧下さい。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
兼任CM- 2004/02/05(Thu)
13:47
Mr.Mさんの言われているとおりなんですが,ICF単独のアセスメントは困難です。
アセスメントの課程においてICFの基本コンセプトの一つである利用者や家族に対するエンパワメントの視点でのアセスメントを加える,プラス評価を行うという視点で既存のアセスメントツールを用いた情報収集に追加していくことでツールとICFの共存と活用ができていくと思います。
やはり実務研修のお手伝いの中からICF単独のアセスメントはかなり難しいのでは,と感じています。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
masa - 2004/02/05(Thu) 14:01
正直言って国際生活機能分類(ICF)をアセスメントに取り込む方法は理解できていないのですが、その考え方は、いわゆるポジティブプランという考えに代表されるように、生活機能というプラス面からみるように視点を転換しようという具体的な方法論の導入なんだと思います。
そしてその考えの根底には、同じような障害や生活課題を抱えた人たちであっても実際はそれぞれにまったく違った個々なる生活の「状態」にあり、それゆえ「障害」のある人たちは均一の処遇の対象では決してなく、それぞれ一人ひとりが環境との相互作用の中で能動的に活動する「主体」なのだという観点からサービスを導き出す。ただ単にできないことを他者が補うという視点から脱却し、どのような可能性を見出すのか、という視点を見出す為のツールなんではないかと・・・。
ン〜自分でも何を言っているのかわからなくなってきた。それだけICF自体、その日本語訳も適切なのかも含めて理解が難しいというのが正直な印象です。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
兼任CM - 2004/02/05(Thu)
16:19
単純に言うとこれまでのアセスメントは,どのツールを使ったとしても,利用者の生活場面におけるマイナス面の情報を集め,分析し,その悪化予防や改善に着目してきたのではないかと思います。しかしICFのコンセプトを基本とするポジティブプランは,利用者や家族自身が持っている「強さ」とどう生活したいのかをアセスメントしていくことで,「自身の望む暮らし方を支援する」という視点で情報収集と分析をすること,と考えています。要介護高齢者なんだからできないことがあって当たり前,でも要介護高齢者だからといって自分自身の望む暮らし方をあきらめる必要はない,という感じで理解しています。
ただこのことがケアプラン作成にどう結び付けをしていくかに関してはまだ試行錯誤です。難しいものですね。単なる表現だけの問題ではないので大変です。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
二上 浩- 2004/02/05(Thu)
17:46
Mr.Mさんからご紹介のあったページを中心に詳しく書いてはありますが、なかなか難解ですね。
ノートにはたった2行メモしていました。
ICIDH→ICF、障害として見るのではなく、肯定的側面、良いところを見る。
問題点をかくして、全体像としての問題点を見る。
多分講師の言葉だと思いますが、翻訳しているかもしれません。
それにしても、読むだけで数週間かかる量の資料を短時間でご講義いただくのですから、講師の皆様のご苦労は計り知れないと思います。
どうもありがとうございます。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
narisawa - 2004/02/05(Thu) 18:51
2月19日からの実務研修講師を控え、ひじょーに関心のある話題に触れていただきありがたく思っています。
つまりは皆さん、消化しきれてはいない と取っていいのでしょうか。
また、ICFはやはり視点であり、課題抽出のツールそのものではないということでよいのですね?
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
PAXMAN - 2004/02/05(Thu)
18:56
今年からテキストが変わり、ポジティブケアプランだとかICFとかが取りざたされ、こりゃいかんとテキストと計画書作成の手引きを購入し読んでおりますが、結構なボリュームと1人で意味合いを考えながらは骨が折れます。まさにこんがらがって、ドン!状態でした。実務研修に潜り込むわけにもいかず、このままでは03年度合格以前のケアマネが「古き良き時代のケアマネ」(?)とか言われかねないと危惧しておりましたので、今回のスレッドはありがたいとともに、講師の方もいらっしゃるようで心強く感じております。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
兼任CM - 2004/02/05(Thu)
20:03
>ICFはやはり視点であり、課題抽出のツールそのもの
ではないということでよいのですね?
そうですね,ICF単体ではツールには成り得ないと思います。また課題分析標準項目+ICFだと,集めた情報の内容によってはツールとして昨日して行くとも考えられますが,それを可能にするためには使用者の力量が必要になると思います。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
Mr.M - 2004/02/05(Thu) 20:09
narisawaさん
>つまりは皆さん、消化しきれてはいないと取っていいのでしょうか。
私はそうなんですね。消化というより整理がついてないと言った方が良いかもしれないけど。
実際、実務研修(前期)で個人作業なりグループワークなりに関わりながら「使えるな」って直感はあっても、それをどう繰り広げていくかをボンヤリとイメージできても具現化できない。私はそうです。現在表現できるものは上記したものということです。
今の段階ではICFを浅くしか理解していないから是非は言えないか・・。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
masa - 2004/02/05(Thu)
21:14
narisawaさん、私自身は消化しきれる以前に疑問符を持っているのが本当の気持ちです。
たしかに以前の実務研修に対しては私はこの掲示板でもツールの紹介で終わっているじゃないかとして批判してました。ところが今現在の研修は、それを全面的にあらためて新たな形にしているんですが、竹内氏のケアマネジメント理論の実践論に近づけようとするあまりでしょうか、基礎が出来ていないのにあまりにも短期間で高度な方法論のみに偏りすぎていませんかね。ツールの理解が出来ていないうちにニーズの特定方法にICFを使えといったって誰が理解できますでしょうか。視点は重要なんですが、もっと基礎的なケアマネジメントの方法論を教えて、それらの実践の具体的な質を上げる方法論は実務研修とは別に義務講習で位置付けるべきではないかな?そんなことを考えています。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
兼任CM -2004/02/06(Fri) 11:31
現在全国各地で展開されている実務研修は,本来ならば現任研修で取り扱う内容ではないかと思います。実務研修にはもっと基本的なニーズの理解と把握に重点をおいた研修が行われるほうがベターであると個人的に感じています。
今年からツールの説明と利用方法を教えなくなり,その代わりにICFを用いてニーズの明確化を教えていますが,ICFはあくまで「分類法」のひとつにしか過ぎません。ICFに含まれているコンセプトを使うと確かに利用者や家族の一部分は明確にすることができますが,それが全てではなく,様々なツールを使ったり情報収集する中からICFには頼らないニーズ分析も必要になっています。どうも関わってみてICFを使ってニーズを明らかにするというよりもニーズが先にあってそこにICFの考えをつけているような,順番が逆になっているのでは,と感じています。ですのでICF単独でアセスメントにはならないし,それを理解することも教えていくことも難しいのではないかと思います。
Re:
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masa - 2004/02/06(Fri)
12:22
私の危惧も、まさに兼任CMさんが言われている
>実務研修にはもっと基本的なニーズの理解と把握に重点をおいた研修が行われるほうがベター
という点であり、ICFの使い方は現任研修で行うべきと考えています。基礎的なケアマネジメントの方法論が理解される段階以前にICFを学んでも、結局どちらも深い理解ができず、結果的に形として結果をそれに結びつけるという現象が起きてくると思います。つまり現在も行われているケースが多いでしょうが、ニーズを把握すること以前にサービス利用があり、それに結びつける為のこじつけの論理展開にツールを使う、ということに結局なってしまうんではないかという危惧です。
ケアマネジメントとは何か、その中でポジティブプランの考え方の重要性を含んで基本的な方法論を実務研修できっちり教えることがまず先決と思っています。
Re:
ICFと介護支援専門員実務研修
narisawa - 2004/02/07(Sat) 11:04
兼任ケアマネさん、masaさん、活発に議論いただきありがとうございます。
まさに、お二人がおっしゃるとおりだと思います。
第一段階としてケアマネジメントの総体的な理解があり、第二段階として(総体的な理解を具体的な技術に発展させるものとして)アセスメントツールを用いた課題抽出がある。さらには次の段階として(課題を再整理したり、裏付けたりするものとして)ICFとのすりあわせがある、との理解に至ったところです。
やはり、ケアマネジメントや課題抽出法の習得なしにICFを学んでしまうことは、実務研修レベルでは高度すぎるような気がしています。
当方(山形県庄内地方)では、2月18日から前期の実務研修がはじまります。壁にぶち当たったとき、また質問させていただくと思いますが、よろしくお願いします。ありがとうございました。
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