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地域福祉ビジョンの観点から考える移送問題

masa - 2003/05/27(Tue) 17:10

介護保険で移送を考えたときに、どうしても事業者の運営の面から運賃相当部分の費用を、建前はともかく介護給付費を収入という形で考えざるを得ず、現行の道路交通法との矛盾はいつまでも解決し得ないのではないかと思います。また身体介護と介護タクシーの明確な区別も前後の身体介護の時間で区分することには矛盾があるし、通院ということを考えると、本来待合室での介助は病院側に責任があるといっても、診療報酬上に待ち時間の責任が反映されない限り、受診者責任で診療まで待たざるを得ない実情は変わらないだろう。こういう実態が見守りを必要とし身体介護を算定せざるを得ないという実情に目を向けて、受診時の待ち時間の扱いを、介護報酬と診療報酬の関係をどうするかという部分について突っ込んだ議論が必要に思え、そして何より本来の身体介護の中に「介護タクシー」という概念を入れたことがどうなのか、これは介護保険とは別枠で考えていった方が良くはないか。そんなふうに思わざるを得ないのが正直な感想です。

では地域の高齢者の移送問題をどうするのか、と考えたとき、地域福祉というものの基盤は居住の場であり、居住条件への未来へのビジョンこそ地域福祉の課題であり、その中に超高齢化社会においては移送問題が含まれると考え、居住条件を単に住宅問題に留めず、都市環境、交通アクセス、全ての面で地域ごとの個性をもって社会資本を投資すべきではないか、それが地域経済活性化にも繋がるんではないか。このように考え、自治体が社会資本を投資して移送に本格的に係る方が、介護保険制度で全ての解決を図るより、よりニーズにあった形で解決できるのではないか、このように考えました。
もちろんその際は、現行の道路運送法上に非営利の移送サービスを位置づけることには無理があり、いずれは新しい法律を作るか、現行法の抜本的修正をすべきであろうことは絶対条件と思います。支離滅裂な文章になりました、私の頭の中で整理しきれていない部分も含め、すこしストレス解消という意味も含め、この問題に対し、もやもやと感じている部分を一部吐き出させていただきました。

Re:地域福祉ビジョンの観点から考える移送問題

二上 浩 - 2003/05/27(Tue) 21:23


本人・家族・親族が努力しても、また、いかなる公共交通機関の利用を考えても通院(今回は通院がテーマでしたね)出来ない時、そして、在宅医療(かかりつけ医)・往診でも適切な医療が受けられない時にはじめて「移送サービス」が必要になるのではないでしょうか?(措置時代にはそんなに移送サービスが必要ではありませんでした)

加齢と共に行動範囲が狭くなります。
私は通院よりももっと大切な「移動」が必要なのではないかと考えています。


高岡市でも、移送問題に揺れ動いていることでしょう。
情報がないというのがその証拠かと思います。
そこで6月定例議会に提言することにしました。
私が提言する訳ではありませんが、友人の市議が質問の中で私の提言を取り入れてくれることになりました。(詳細の打ち合わせは今からです)

一市民だから言えることもあります。
「福祉を忘れていませんか・・・」と
提言の草案のつもりで書いたレポートです。
http://www1.tcnet.ne.jp/kaigoken/newpage2repo-tono5.htm
あと2週間で相談しながら、提言出来る内容に微調整して行きたいと思います。

>居住条件への未来へのビジョンこそ地域福祉の課題であり・・・
Re:地域福祉ビジョンの観点から考える移送問題

izumi_st - 2003/05/27(Tue) 22:12

masaさんのご意見はストライクゾーンをついていると思います。
>建前はともかく介護給付費を収入という形で考えざるを得ず
という点、道路運送法、介護保険法、それぞれの守備範囲を一歩も踏み出さず間を埋める形でなんとか整合性を取れないか、という方向性に無理があります。
従来は福祉の世界でしか語られていなかった高齢者の生活上のバリアのレベルが介護保険導入で要介護度という一定のものさしで社会システムに位置づけられました。
道路運送法上の運賃においては、高齢者であるから安くする、という発想は全く位置づけられていません。あくまで1回の運送に要する燃料費、減価償却費、人件費等の原価を割り戻した経費を算定するので、いくら一般的に見て高く移ろうとも、確かに利用者の属性を考慮しなければ一面公平であるともいえます。
しかし、今後の超高齢化社会では、ある意味移動制約者がマジョリティーになる訳です。そこで、透析等を含む生存に必要な行為に付随する費用を居住箇所等の地理的要因や公共交通の多寡等社会資源により左右されるのは憲法上も問題があります。
 で、その移動制約者である高齢者には様々なステージがある。ということは、道路運送法(道路運送事業法含む)においての移動制約者の属性に基づいた整理が火急であるかと思います。
 そこでの発想の根底には、医療、介護、看護に加え、社会的存在としての人間の行為(それを実現するためには当然移動は必要)を含めたトータルコストの観点が必要と考えます。
であれば、移送というのは提供する側の所要コストではなく、費用を負担する側の応能に拠るべきだと考えます。
具体的には、要介護者にとり必要なサービスに要するコストを合算し、医療・介護・移送を含め要介護者の生活に必要なサービス全般を賄う業態を新たに創出し、それぞれの1回あたりのサービス単価で負担させるのではなく、移送に偏重しようが医療に偏重しようが同じ費用負担(例えば1ヶ月あたり)とする制度を設計するべきか、と考えています。
それぞれの社会システムが細分化して根本的に作り変えるのは至難であることは承知していますが、軸足をこういった観点に置くことで方向性は見えてくるのでは、と思いますが、いかがでしょうか?

Re:地域福祉ビジョンの観点から考える移送問題

福生のケアマネくん - 2003/05/28(Wed) 08:50

 本当に皆様の思いが分かります。
正しい1つの結論は出ないでしょうが、難しい問題と再認識できました。

Re:地域福祉ビジョンの観点から考える移送問題

PAXMAN - 2003/05/28(Wed) 12:37

以前こちらの掲示板か、制度掲示板でと記憶しておりますが、”通院乗降の問題は通所サービスや幼稚園バス、病院の巡回バス等のいままでグレーだったものも考えなければならず、やぶ蛇になりかねない”といったレスがありました。
とうとう通所サービスにも波及したかというのが第一印象です。
izumi_stさんの言葉を借りて、移動弱者がマジョリティーになる時代の、移動と安全と金銭的負担、インフラを含めこの際しっかり省を超えて、議論する体勢になればよいのですが・・

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