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宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
投稿者:masa
投稿日:2003/01/24(Fri) 09:22
http://www.kaigo-fukushi.com/shakai/200301/shakai2003012303.html
上記記事を参照していただきたいのですが、この板で何度か取り上げた事件に判決が出ました。この事件で印象的であったのは、公判において被告が「介護サービスを使っても、ぜんぜん楽にならなかった」と述べていることです。このことで担当ケアマネはきちんとしたアセスメントやモニタリングを行っていたかという疑問を問いかけた事があります。しかし今回の記事では、
「ケアマネジャーはもっと多くのサービスを受けるよう勧めたが、経済的負担を気にして受け入れなかったという。ケアマネジャーやホームヘルパー、民生委員は、介護者に情報を伝えることはできても、同意なしにそれ以上踏み込む権限も、話し込む時間の余裕もないのが実情だ。」とする一方、「介護の社会化を実現するには、介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り、精神的な苦しみを和らげるような仕組みが必要なのではないか。それは公的組織でも民間組織でもいいと思う。」
と結論付けている。しかし「介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り」というのはまさに担当のケアマネが最初に担う役割ではないのだろうか?それでも解決できない問題については地域ケア会議などで取り上げ、在介を中心に地域で取り組んでいくということで、まずはじめに担当ケアマネが利用者や家族の相談援助者になりえないで、その他の公的組織でも民間組織にその役割を委ねるなら介護保険制度におけるケアマネジメントはないに等しい。
ケアマネージャーは単なるケアプランナーではないのである。加算、減算コードをいくらつけても、ケアマネ自身の質の向上を図らないと、この国の、この制度の未来は貧しいものになろうし、同じような悲劇が今後も繰り返されるであろう。
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
す〇か- 2003/01/24(Fri) 10:17
私も”ケアマネ自身の質の向上を図る”と考える事があります。
しかし、いつも【質の向上】って何なのか分からなくなります。情報収集・個別援助技術・ネットーワーク力?・ショートステイをとれる事等、個人で出来うる事がケアマネ自身の質を向上することということなのか?
ケアマネ自身の求めている質と他の業種が求めている質が違ければ、独りよがりでしかないのではないか?
会社の指示に従って働いていればお給料が貰えるので、それでいいんじゃないか?
などなど・・・ぐるぐる回っていくだけです。
masaさんやその他の方々へ【ケアマネ】の質って具体的に何なのかご意見をお聞かせいただけたら幸いです。
駄文すみません
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
masa -
2003/01/24(Fri) 11:58
介護保険制度の中では介護支援専門員は「相談援助、心身状況等に応じたサービス利用援助、関係機関への連絡調整、自立支援等を適切に行なう実務者」としての位置付けがあるわけですが、介護支援専門員になるためには、ある決められた職種において5年以上の実務経験を有していなければなりません、つまりケアマネは、ケアマネであると共に、医療、保健、福祉のそれぞれの分野での専門家であるはずで、適切な対人援助者であることが前提になっているのです。そして介護保険制度における対人援助の手法としてケアマネジメントを用いているわけで、ケアマネジメントとは「対象者の社会生活上のニーズを充足させる適切な社会資源と結びつける手続きの総体」であり、そのためのアセスメント、計画、プラン実行、モニタリングにより対象者のニーズ(単に口であらわす希望でなく)を充足し生活の質を高めることを目的にしなければならならないと思います。そのためには自己研鑽しバイスティックの7原則をはじめとした基本知識、専門知識を常に磨いて、知識、技術を持った信頼される存在であることが求められるし、当然公平性、中立性などの高い倫理観も必要とされるべきだと思います。
援助を必要とする対象者のニーズを満たすこともなく、当該事件が起こるような状況の改善に寄与することもなく、機械的なプランニングで対価を得ることが、人の幸福に結びつかないケアマネジメントが意味のあることだとは思えません。
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
丹波ささやまkaigo-2003/01/24(Fri)
13:12
当事件の判決に対する「記者の目」の記事、慎重に読ませていただきました。masaさんお考えやご意見も敬服するところでございます。
介護報酬の改定での議論になぜこのような問題を根底に考えていれば
理解できないような居宅支援費のならなかったのではないかと思います。
>担当ケアマネが利用者や家族の相談援助者になりえないで…
私も介護保険の要である介護支援専門員が最初の相談援助者であることは間違いない事実であり、導入時のかかわりこそが全てではないかとも思います。しかし、現実の介護支援専門員の力量は個々の差が歴然としおり、医療・保健・福祉の経験といっても相談援助技術については専門的な教育及び研修が必要であると考えています。
当市はケアネットのTOPページで紹介しています「介護支援専門員研修会」は「バイスティックの7原則」を中心に据えた相談援助技術の取得と事例検討をとおした「気づきのスーパービジョン」の取り組みの着手いたしました。研修会の報告集を作成中ですので出来上がりましたらHPでご紹介させていただきます。
介護保険制度が「介護を社会で支える制度」ならば、私たち現場で活動する者が今回の事件の確信を見極め一つでもこのような悲惨な出来ことが未然に防げる活動に取り組まなければならないと感じています。
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
masa- 2003/01/24(Fri)
17:55
誤解のないようにこのスレッドを立ち上げた主旨を述べさせていただきます。
「利用者の相談に乗り、精神的な苦しみを和らげるような」役目を担っているのは本来第1義的には窓口であるケアマネなのではないでしょうか。(ケアマネがひとりですべての責務を負えということではありません。)まず最初に様々な障害からの防波堤となり、利用者や家族のケアニーズに対応すべきは、現場の第1線に立つケアマネの役割であろうし、責務であると思います。ケアマネがただ単にケアプランナーに終わり、相談援助の機能を別の機関や人に求める(紹介の記事の結論がこう読み取れましたので)のは利用者のニーズにも合致しないし、生の弱者の声は聞こえてこないでしょう。
報酬が少ないから、力量以上のケアプラン数を抱え、相談援助の余裕がないということは言い訳になりません。人の命と向き合って、少ないながら報酬を得ている商売なのですから、個人の力量を高め、社会のニーズに対応すべき努力が必要です。この問題をケアマネの職務とは別に、他の機関や人に解決の方法を委ねようとするのは間違っていると思うし、そうなっても、同じ問題が他の機関や人にも起って来るでしょう。本質的にケアの業務にかかわり総合的にサービス調整をすべき、ケアマネの質の確保という問題を避けては通れないと思います
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
如庵- 2003/01/24(Fri) 20:16
この発題をしてくださったmasaさんに心から感謝します。
このところソーシャルアクションに力を注ぎがちだった私にとっては、まさに「頂門の一針」でした。さっそく自分の利用者や介護者の中で、「心が疲れている」人がいないかどうか見直しているところです。
利用者のためにきめ細かい心配りをするケアマネが最良ならば、その次に良いケアマネは、他人の忠言を素直に受け入れるケアマネであろうと思います。
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
二上 浩- 2003/01/24(Fri) 21:01
必要なサービスを金銭の理由で受けられなかったのですよね。
必要なプランを作っても、勧めても「絵に描いた餅」ですよね。
「必要なサービスを必要な方に」ご利用頂く為にも、介護保険スタート時点で措置の考え方を残す事は出来なかったのでしょうか?
>「介護の社会化を実現するには、介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り、精神的な苦しみを和らげるような仕組みが必要なのではないか。それは公的組織でも民間組織でもいいと思う。」
私は、在宅介護支援センターにこの役割を担って頂きたいと思っています。
「困難事例」として、和らげるだけでなく解決して頂きたい。
反面、相談業務の方々には「必要のないサービス」は必要ないという勇気を持って頂きたいと思います。
一市民のささやかなお願いです。
Re: 宇都宮介護承諾殺人に判決〜ケアマネジメントとは何かを問う
みゆぱぱ- 2003/01/24(Fri) 22:27
masaさんの仰ること、今回の「報酬単価改正案」の介護支援の「減算」のあたりに明記してありますね。
前回私が「逆切れ」して発言したのは、この「減算項目」です。
こういったことが項目として挙げられると言うのは、実際そういう仕事をしている「資格をもった人」(あえて介護支援専門員とは言いません)がいるということなんでしょう!
確かに、月1の訪問、必ずできるものではないです(結構難しいんです、アポとるの、日程調整うまくいかないことが多くて・・・)。サービス事業者とのやり取り、相談、そんなもの「しょっちゅう」です。でも、ケアプランは渡すだろう!少なくとも毎月必ず!それができてないから「減算項目」の最初に挙げられるならば、ケアマネの「質」とかっていう問題ではないでしょう!
それから、事業所のケアマネジャーの業務に対する考え方もどこか間違ってないか?
本日、うちの所長が、「そのうち福祉と言う考え方はなくなってしまうんではないか?今後、福祉の仕事がしたいと思ってくる人は仕事がなくなるかも。介護の仕事がしたいと思わないと続かないかも?」と嘆いていました。
「介護保険はそのうち医療に食われる」とも言ってました。
確かに私もできてないこといっぱいあります。そんなに人を攻められる仕事はできてないかもしれません。
今日も、虐待の件で保健婦さんから相談がありました。私のケースではないのですけど。
ひとつ考えられることは、今後、「虐待」はどんどん増えるのではないか?と考えられます。
なぜならば、「特養」の入所が「緊急性・必要性の高い人」が「優先」から・・・
だんだんまとまらなくなりました。申し訳ありません。
これも介護問題に関る新聞記事です
投稿者:masa
投稿日:2002/10/28(Mon) 11:50
これも心に重くのしかかるニュースではありますが、公園に片麻痺の母親を置き去りにした、というケースです。
入院費の支払いが困難になったため、ということですが、そのようなケース、退院させる際の『今後』について関係者はまったくかかわりを持たなくて良い、というのが現状なら、この国の福祉はあまりにもお寒い。保健・医療・福祉の連携って何なのだろう?それと必要な場合、生活保護を受ける、ということは決して恥ずかしいことではないし、必要なとき国民は保護を受ける権利がある、ということを知る必要もあるのではないだろうか。
Re: これも介護問題に関る新聞記事です
丹波ささやまkaigo-2002/10/28(Mon) 15:21
現実にこういう事件が発生しているのですね!
今日も、市内の老人保健施設の入所者の利用料が1年以上滞納となり、約92万円ほどに累積となっている件で先程老健担当者と対策を話し合ってきたところでこの記事を読ませていただきました。
その入所者の家族と協議することになっていたのですが、見事にすっぽかし(二度目)にあい、誠意を感じることができない状態です。このまま行くと強制退去(でも!受け入れの意志がないのにどうする?)
となるようですが、皆さんのところではこういう事例はありませんか?
最近、当市では不況リストラで収入が途絶え、今私が関わっているケースも3件になっています。親の年金を生活費に介護の費用は滞納という図式が心を痛める原因になっているようです…生活保護を受ける、または、相談するのは難しいでしょうかね
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