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寝たままにさせておいて。
投稿者:新人 投稿日:2004/11/20(Sat) 00:23
先日、或る利用者から、「このまま寝させておいて。」との発言がありました。90代の女性ですが、起き上がることが辛くて、出た言葉だったようです。現在この言葉をめぐって、望まれることと、介護者としてのプロ意識とのあいだで議論が白熱しているのです。起きよう、起きたいと思う動機付けが介護職員にできていないのか。90歳もすぎて、願いをかなえてあげたいというやさしい介護職員が多いのか。私は起きて、少しでも動いていただきたいと思うのですが。ユニットケアを始めている施設では、寝たきりの方が増えているとのうわさを聞いたりします。主任はご本人の希望が一番だと。本来は?こんな初歩的なことで何やっているんでしょう!
無視しないで
野山 - 2004/11/20(Sat) 01:26
ご本人の言葉通りにしてあげるべきです。
若く健康な貴方には想像ができないのかもしれません。
病み衰えて、大声も出せないような状態になった時。
か細い声で、こうしてほしい、と言う言葉が無視されたらどんな気持ちがするか。
お願いです。
懇親の力で、振り絞った声を無視しないで下さい。
介護の教科書にこうするべきだ、こうするのが正しいのだ、と書いてあると理由で。
Re: 寝たままにさせておいて。
masa - 2004/11/20(Sat)
09:22
短絡的に寝たままにするのが、その人の本当の希望なのか、否かの判断は出来ないと思います。
本当に体が辛いのであれば起きる事を無理強いできない事はあたりまえですが。「このまま寝させておいて。」という言葉の中には時として「誰も私の事を理解してくれない、私はもうどうなってもいいの、ほおっておいて」という逆説的訴えがある場合もあります。
また本当は皆にもっと関わってもらいたい、もっと自分に関心を持ってもらいたい、だから否定の言葉や拒否の言葉でもって介護者に気持ちをぶつける方もいます。
「起き上がるのが辛くても皆が一生懸命関わってあそこに行けば私は本当は嬉しいんだけどね・・」という声なき声もあり得るのです。
それから「起き上がるのが辛いからこのまま寝させておいて」という瞬間の気持ちはそうであっても「ああそうですかそれではずっと寝ていましょうね」とあっさり肯定されてしまう事に寂しさを感じる方もいます。もっと誘ってくれたら「仕方ないなあ」と言いつつ「あんたの顔を立ててやるか」という理由づけをすることで活動参加が出来て楽しめる方もたくさんおります。
そもそも現在の高齢者の方々は、今の若者とは違って自分お気持ちを正直に表面に出す事を「はしたない」として育ってきた世代なんです。自分のしたい事を自分からは口に出さない事を「美徳」とされてきた世代なんです。相手が自然とそれを察して誘い出してくれる事を期待している事も多いんです。
過去に老人生活研究と言う雑誌で主体性論議なんて言うのもありましたが、高齢者の主体性を尊重するということを言いながら、「〜したくない」という希望には簡単に応えるのに「〜したい」と言う希望には条件付きとか、様々な理由で制限が加える事が多かったように思います。
つまり「〜したくない」という希望に応える際に注意しなければならないのは、そこでは何でも選択できる自由があるのか、なんにも出来ない不自由しかないのではないか、という視点が必要なんです。したいという希望に対し出来る事に制限があり、したくないという希望だけに応える施設なんて言うのは最低です。
無視しないというのは、そういうお年寄り一人一人の声なき声にも耳を傾けようとする態度があってこそです。
動機付けの問題にしても、例えばポケットの中身を一つしか示さずに選べといってもそれは。選択にはなりません。たくさんのポケットを用意して選べる、それとなく誘い掛ける、これも介護者の重要な役割なんです。ポケットの中身を増やせるような関わりがソーシャルケースワーク、ケアワークの基本です。
Re: 寝たままにさせておいて。
n,masu - 2004/11/20(Sat) 15:54
質問への回答にはならないんですが・・・。
老人生活研究、懐かしい響きです。今老施協でオムツアンダー30%なる運動を展開してますが、かの頃は「オムツはずし」と言えば九州の某施設でしたね。
Re: 寝たままにさせておいて。
masa - 2004/11/20(Sat) 16:11
O県、N荘、Y理事長の講演は実際に拝聴した事があります。彼の方がこの国の高齢者福祉に残した業績は非常に大きいと思っています。ウエットケアからドライケアへという欧米の福祉思想がとり入れられつつあった時代に「人間としてあたりまえに感じられる」福祉とは何か、あたりまえの生活とは何か、オムツは時間でなくて濡れたときに替えるもの、そんなことを常識として教えてくださいました。
人の価値観は育つ環境に大きく左右されますから欧米の思想がそこでマッチしていても、この国の今の時代には合わないことも多いんですね。ドライがいいか、ウエットが良いかはわかりませんが、人に対する優しさをシステムや制度の中に取り入れる発想だって必要と思います。
それからY理事長は決して「オムツはずし」が絶対的な最終目標であるとは言っていないんですよ。人が人として快適に過ごすには、濡れたらすぐとりかえる「随時交換」という方法がまず重要で、その到達点の1つの方向として「オムツはずし」はあるが、いずれそれらの人も再びオムツの世話になる事はあり得る。その時にもそれを「悪くなった」と考えず変化の1つの形として捉え、そこでまた快適な暮らしのために濡れていないオムツの状態を保つ事が大事なんだ、って言ってるはずなんです。この国の福祉施設の中での大きな良心だった方だと思い出しました。
Re: 寝たままにさせておいて。
かずちゃん - 2004/11/20(Sat) 17:53
ユニットケアを始めている施設では、寝たきりの方が増えているとのうわさを聞いたりします。
この書き込みは、ユニットケア=寝たきり製造 のように受け取られ、誤解を招くと思います。ハードは出来たが、ソフトが旧態依然であるという施設が多いとは聞きますが、もし、そのようなユニットケアをやっている施設はユニットケアの名に値しない「もどき」でしょう。
ユニットケアの本来の狙いは「個別化」です。小グループ化することによって、利用者さんお一人お一人の状態や思いを知ることが出来ます。その結果、masaさんの書き込みのように「声なき声」が聞こえるようになります。
表面的な利用者さんの言葉をそのまま受け取り、それを「自己決定」だとして尊重する振りをして、何もしない事は、介護の放棄になります。従来施設であろうが、ユニットケア施設であろうが、利用者さんの本心を探り、思いを叶えることは介護職の本質と思います。(私自身、その技術がまだまだ未熟ですが・・・・)
少々きつい書き込みになりましたが、ユニットケアを取り入れ、従前に比べ飛躍的にその成果が上がっている施設職員の言葉としてお聞きいただければ幸いです。
Re: 寝たままにさせておいて。
新人 - 2004/11/20(Sat) 22:34
ありがとうございます。この掲示板にくると、ホッとします。一つ一つ自分の未熟さを受け入れていきます。かずちゃんさま失礼しました。
表面的な利用者さんの言葉をそのまま受け取り、それを「自己決定」だとして尊重する振りをして、何もしない事は、介護の放棄になります。従来施設であろうが、ユニットケア施設であろうが、利用者さんの本心を探り、思いを叶えることは介護職の本質と思います。
本当にそうですね。ユニットケアをしていようが、していまいが、
自分たちがどう利用者様にかかわりたいかということ。施設内できちんと話し合います。ありがとうございました。
masa様 ごめんなさい。前回の私に励ましを下さった皆さん、少し
改善傾向にあります。なぜ私だけみたいな思いに取り付かれ、自分を失っていたみたいです。お年寄りと関わる事が好きで選んだ仕事ですが、一人でできるわけもなく、先輩の話をよく聞いて頑張ります。又色々教えてください。
Re: 寝たままにさせておいて。
小型指導員 - 2004/11/21(Sun) 12:53
興味深い話題が出ているなと思ったら、いつも結論が出ちゃってて(笑)せっかくなので書かせてください。
映画の台詞ではありませんが、「事件は会議室で起こっているんじゃない」ということだと思います。新人さんの施設で議論が白熱したということですが、「プロの介護職はどうあるべきか」という議論だったのなら、残念ですが無意味です。「どんな表情で“寝かしておいて”と言った?」「起きた後も“寝かしておいてほしかった”と言った?」「起きている間はどんな表情だった?」という問いかけをどんどん介護職員に投げかけ、そこから正しい答を導き出す、それが必要な議論だと思います。
またまた刑事ドラマの見過ぎかもしれませんが、
「行き詰まったら現場へ行け」ですね。
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