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特養のベッド
投稿者:大宮 蕨 投稿日:2003/07/11(Fri) 00:04
特養がなぜベッドなのか?です。
特養が病院の形態を継承しているとの話を聞いたことがあります。
そして、ベッドであれば病院同様に介護のしやすさがあると思います。しかし、ベッドからの転落による骨折事故や、それに伴う柵の過度の設置は、身体拘束につながる恐れもある。また、今入所している高齢の方々というのは、以前の自宅生活の中ではベッドで就寝していたほうが多いのでしょうか?
近隣の施設においては、ベッドからの転倒事故が相次いだので、四人部屋からベッドを撤去し布団を設置した特養があると聞きました。法令関係においても、特に居室はベッドでんければならないとの文章も見当たらないようでした。
ということで、勝手な考えに基づいた質問なのですが、もしこの内容についてご意見いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
Re:
特養のベッド
masa - 2003/07/11(Fri) 09:15
特養の利用者のほぼ7割以上の方が脳血管障害の後遺症と思います。つまり身体の一部に麻痺や拘縮がある方が非常に多いんです。それらの方の多くは移動に車椅子や歩行器といった器具を使用しているため畳では不便で床はそれらの移動に適した素材を使っているということがまずあり、これは居室も同じです。段差や引っ掛かりのない移動しやすい空間いうことで施設全体が設計されています。またそういう方々の場合、床に布団を敷いて寝る、というのは車椅子〜布団、布団〜車椅子、という移乗に非常な困難を伴ないます。床から立ち上がる、ということは障害を持つ方にとって非常に困難な動作なのです。さらに麻痺、拘縮がない方でも老齢で足腰が弱っている方の場合、同じことが言えます。
在宅者の方々でも、畳の上に座るということが難しく、椅子を中心にした生活を送っている方も多いですが、特養の利用者の場合はそういう特性の方々が多いんです。
また養護老人ホームに入所希望があっても利用できない大きな原因の一つに「布団の上げ下ろしが自分でできる」という条件があります。布団の生活というのは、それだけ生活困難に繋がる要因になりやすいのです。
さらに大事な点は、多人数で生活する場においては、疥癬などの感染予防が重要な視点になりますが、床に布団、これが仮に畳に布団でも疥癬虫の発生原因になりやすいことで、できるだけ床から離れたベッドを使用することが望ましいという理由もあります。
転落防止等には、最近は低床ベッド等もあり、様々に工夫されています。それに一概にベッドが危険で布団が安全だという事にはなりません。身体障害のある方などは前述した床からの立ち上がり困難に加え、その際の転倒の危険が増しますし、床に敷いた布団に躓いて転ぶということも結構多いんです。
特養がベッドでなければならないという何ものもありませんが、相対的に判断してベッドのほうが利用者が暮らしやすい、自立的生活を送りやすい、ということだと思います。
Re:
特養のベッド
小型指導員 - 2003/07/11(Fri) 13:03
概ねmasaさんと同じ意見です。
ベッド柵について申し上げます。ベッド柵は生活空間を狭める「身体拘束」的要素を持つ反面、非常に有効な「手すり」にもなります。ベッド利用者の大半は、ベッド柵を手で握って起き上がりますからね。布団で寝ていて、何も掴まる所なしに起き上がるのは、高齢者にはかなりの負担です。
入所前にベッドだった人は少ないのでは・・・というご意見ですが、布団が便利だからそうしていたのではなく、生活習慣、もしくは住環境上の問題で和室にいた人が多いと思います。少なくとも、入所して「ベッドは嫌」と言う人は、ほとんどありません。
Re:
特養のベッド
二上 浩- 2003/07/11(Fri) 21:23
市内の特養・老健施設を見学させていただく機会に恵まれました。
全施設ではありませんが、その実態です。
約半数が、重度痴呆症の方に、改造(畳を引いた程度ですが)しておられました。(元々そのように作られた施設もあります)
特養生活指導員の時です。
ショートの受け入れもしていましたが、重度痴呆症の方の対応で、大失敗してしまいました。
畳部屋に改造した部屋もありましたが、その時はベッドしか用意できませんでした。
まさか!ということがおこります。
「ベッドからダイビング、骨折」という事故が起きました。
それを教訓に、もう一部屋畳部屋に改造しました。
小型指導員 さんの言われるように「布団が便利だからそうしていたのではなく、生活習慣、もしくは住環境上の問題で和室にいた人が多いと思います。」
私の引用は趣意に外れると思いますが、だからこそ、重度痴呆症の方には、生活習慣上なれておられる「畳」がベストと思います。
(畳の上で、ティッシュペーパーの箱角で骨折した例もあるそうですが・・・)
参考ですが、老健施設では畳部屋を用意しておられる所がほとんどでした。
Re:
特養のベッド
如庵 - 2003/07/11(Fri) 22:51
身体拘束については、論者のMSYさんがどこかの掲示板で、職員のマンパワーの不足を考慮しないあまりにも安易な「身体拘束廃止論」に反論されていたようです。
物忘れがひどい私の頭の端にも残っていますが、確か「三点柵以上だと拘束になる」というのでベッドを壁側に寄せて二点柵にした施設がある、というような事例を挙げて、空論がバカバカしい結果を生むことを批判されておられ、読んでたいへん共感したことを覚えています。(MSYさん、違っていたらごめんなさい!)
畳部屋について。
投稿者:peco+poko。
投稿日:2003/12/31(Wed) 15:28
私は以前老健にいて、4人部屋の2部屋が和室(畳部屋)でした。
それ以前は身体障害者療護施設にいて、そこにも和室が個室で5部屋ありました。
両施設の和室には大きな違いがあります。老健は「地べた」の畳部屋ですが、療護施設は「あがりかまち」分底上げされているのです。つまり、車椅子の高さにあがりかまちがなっていて、車椅子の人は移乗がフラットに、歩ける人は出入り口で腰掛けてそのまま靴を脱いだり履いたり、楽に移動ができます。
歩ける人が地べたの和室を使うとき、靴を脱いだり履いたりの立ち上がりが不自由ではないかと思います。
私は和室は「底上げタイプに限る」と思いました。
しかし、また、ここで問題があります。底上げされた和室を痴呆の方が使う場合、部屋に入る時はいいですが、一旦部屋に入ってしまうと、部屋の中であるいているうちに、あがりかまちで、「ズトーン」と落ちてしまうこともあるかもしれません。
話は前後しますが、4人部屋の和室では、境界がなくなってしまう、誰の布団でも寝てしまう、他人のタンスを開けてしまう、ささいなことで喧嘩が始まる等の問題も発生します。部屋をうめる為に機能的に大丈夫な人に無理に入ってもらわないといけない、また、パーテーションでは激突、怪我の恐れが、間仕切りカーテンでは、足でカーテンの裾を踏んでしまい、転倒の恐れがあります。
また、他の洋間と全く同じ(照明・電気スイッチ・窓・洗面所の場所)なので、使いにくいです。
なぜか、洋間から埋まっていき、和室があいてしまって、洋間がいっぱいになって、どうしても洋間(ベッド)でないとだめな人がその後入居してきて、誰か機能的に大丈夫そうな人を和室に行ってもらう、こんな順序になってしまいます。
地べたの和室では、洋室仕様の部屋に畳をきれいに敷き、木枠の中にはめる等により和室とすれば、洋室(ベッド部屋)への変更が容易ですが、底上げした和室では、先程の照明・電気スイッチ・窓・洗面所の場所の配慮が初めからされてしまっているので、洋室への変更が難しい、等とどちらにも一長一短があります。
和室でないとだめな人は確かにいて、そんな人がホーム内でトラブルメーカーみたいになっているかと思います。和室で生活する事でメンタル面で安定し、生活にゆとりが生まれるかと思うのですが、大多数の人がベッドを使われるので、和室はあまり普及しないのかなって思います。個人的には、和室は個室で、あがりかまちに高さの配慮(底上げ)と危険防止の配慮があって欲しいと思います。
Re:
畳部屋について。
masa - 2004/01/02(Fri)
14:55
基本的に個室賛成派です。洋室であれ、和室であれ、個人のニーズに応じて居室のレイアウトを替えれるのにもメリットはありますし、生活を送る場所で寝る場所は誰にも気兼ねのない空間というのは、どういう状態の方であれ必要と思っています。その上で個人の機能的な問題やライフスタイルに合わせてタイプが選択できれば理想ですね。しかしいずれはそういう施設がぼちぼち登場してきてスタンダードになっていくと思っています。それも近い将来に。
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