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養護老人ホームについて
投稿者:がらこ - 2003/02/04(Tue) 08:53
そんな中で養護老人ホームが議論の中に入ってくることが少ないのです。これ前にも書きましたけど。カワハギさんがおっしゃるように家族関係の悪化による施設入所希望者を吸収する役目に養護がなれる可能性はないのでしょうか。
実際、養護の待機者というのは全国レベルでは把握してないんですが、私の知る範囲ではあまり居ないと思います。定員割れを起こしているところもあるんじゃないでしょうか。養護老人ホーム内の入所者で介護認定されてる利用者の割合の統計などもよくわかりませんが、私どもの養護では3割に達しています。
一度、試算したことがあるんですけどわかりやすく100名の養護老人ホームとして、配置基準によると主任寮母(そういう表現なので)1名、寮母9名、看護婦1名です。これを介護保険で言うと介護看護職員合計で11名です。そこでですよ、100名中34名が介護度があってその平均が3とすると(実際この程度はあると思いますが)、介護保険導入時の特養並です。ここで34名に3:1基準をあてはめると約11名です。あれ、ここですでに配置基準を超えちゃいましたね。
例えば上記のようなシミュレーションをしてみると養護老人ホームの現状が少しはおわかりになるかと思います。この掲示板は在宅関係、特に介護保険関係者の方が多く見られているでしょうが、措置費施設だから関係ないとは言いながら、そのうち介護保険に組み込まれるかもしれませんので多少なりとも興味を持っていただきたいと思いました。
ちなみに、生活管理指導短期宿泊事業というのは細々とやっております。当初のタイトルと関係なくてカワハギさんごめんなさい。
Re: 養護老人ホームについて
みゅー - 2003/02/04(Tue) 09:39
4,000万の減収痛いですね。うちでは、110名の入所で2,500万の減収です。
他の版でも書きましたが、うちでは1,2の人が多いんですよね。未だ措置時代の名残で、市町村が入所を握っているので、自分の所で判定できない。
市町村からの紹介で入所が決まるので、養護からの入所も多いのですが、養護から来る方って、状態が悪化して来るので、こちらに来てから亡くなる方多いんですよ。状態悪いままうちに来て、1ヶ月もしないうちに亡くなってしまった方もいらっしゃいました。移ってすぐに、ほとんど見知らぬ人(職員)に看取られて、何だかかわいそうでした。もしも動かさなければもっと長生きできなのかな。もしも、の話はしても仕方ないのですが、養護でそのまま看て欲しかったかな。と思います。
論点がだいぶずれてしまいました。すみません。
Re: 養護老人ホームについて
がらこ -2003/02/04(Tue) 09:54
養護から来てまもなく亡くなられた方の場合、養護の看護職員は定員130名までは1名で配置基準上よいので、看護職員が休みの時はだれもいないということですよね。今の養護のありかただと重度の利用者に関しては充分なケア(キュアーかも)ができないと感じます。そのへんがひとつの原因かもしれません。
ただ、養護の本来のあり方から言うとターミナルは本当じゃないでしょうね。うちでも1回あったかなかったかです。
Re: 養護老人ホームについて
masa -
2003/02/04(Tue) 11:32
養護老人ホームは福祉制度の中で、特に高齢者の住宅問題との絡みで考えると決して関係ない問題ではなく重要で、過去にも議論がありました。その中から、ケアプランの広場・松本博規 氏のご発言を再掲しますと
『介護保険制度は社会福祉制度ではありません。
つまり、高齢者の心身の状態、住宅の問題、家族関係の問題、経済的問題等々・・・。養護老人ホームでしか対応できないニーズが無くなる事は、今の時点では考えられません。社会福祉の基本を見つめ直すと、資本主義社会の構造の中で生じた問題の解決は「介護」(介護保険制度)だけでは不可能です。養護老人ホーム関係者の方々は、介護保険制度にとらわれ過ぎず、胸を張って誇り高くお仕事をされるべきだと思います。』
このように述べられております。重要な視点です。一方、養護の今後に向けてはいまだにその方向性が明確になっていないというのが現実です。また養護老人ホームは市町村の公立施設が多いのも特徴です。そうした状況で、どうしても解せないのは、昨年、全国町村会が厚生労働省への養護老人ホームに関して要望というか、意見を述べています。詳細は忘れましたが、その主な内容は『養護老人ホームが今後どうあるべきか国が明確にビジョンを示してくれ』というものです。自らの提案を全くしないで、国に丸投げしたのです。これは決して養護の未来を明るくする態度ではないと思います。老施協のある幹部はこれについて『経営努力も、未来への構想力も、おまけに政治献金もゼロ、こんな施設に国が何かをしてくれると思っているのか』という内容の発言もありました。極端な話しではありますが、自らの行く道についての提言は現場の中からもう少し明確に出てくることが必要と感じます。老施協としては措置施設として残っていくのは難しい、という意見が多いようですが。
なお、養護の今後のあり方に対しての老施協の考えは、措置制度に固執する限り東京、大阪などの大都市をのぞき自然消滅せざるを得ない。そこで養護も契約施設に切り替え、ベースは介護保険サービスの『居宅』に位置付け、特定施設入居者生活介護の適用を可能にし、介護度の出ない人は他の障害者制度を使い、低所得者対応も取り入れた新たな施設にしていく、こういう方針と思います。
Re: 養護老人ホームについて
がらこ -2003/02/04(Tue) 11:47
masaさん、その老施協の養護についての考えは何かに載っていたでしょうか。月刊老施協とか。あるいはセミナー等での幹部の方の発言が情報源なんでしょうか。よかったらお教え願えませんか。
Re: 養護老人ホームについて
masa -2003/02/04(Tue) 13:23
平成14年11月7日〜8日、札幌市で行われた老施協『カントリーミーティング』におけるN会長の発言です。ある町運営の養護の施設長の質問に答えたものです。復命書にも記載しておりますので、ほぼ発言内容を忠実に再現しているつもりです。
Re: 養護老人ホームについて
カワハギPT山本- 2003/02/05(Wed)
13:20
私は老健に勤めているので、養護老人ホームのことについてはお恥ずかしい話よくわかりません。
初歩的な質問で申し訳ないのですが、特別養護老人ホームと養護老人ホームは違うのでしょうか?
Re: 養護老人ホームについて
がらこ - 2003/02/05(Wed) 15:20
私も勤務先は特養なものでよくわかりません。といいたいところですが、えーと、簡単に言えば特養は介護保険適用施設(一部措置も残っていますが)で、養護老人ホームは措置施設です。なんてことはおわかりですよね。うーん、家庭での介護が困難で入るのが特養、介護度が軽度、もしくは自立であるが、経済的家庭的理由で入所するのが養護老人ホームです。もともとあった養護老人ホームに加えて昭和38年だったか、その年から特別養護老人ホームが誕生しました。今現在両者の違いを語るうえで決定的な違いは措置費によって運営されているか否か。12年3月までは特養も措置費による運営でした。特養は圧倒的に民間社会福祉法人が多いのに対し、養護は公立公営が割と多いとか……。
やはり、masaさんの出番です。勝手ながらバトンタッチさせていただきます。
Re: 養護老人ホームについて
masa -2003/02/05(Wed)
16:26
がらこさんの説明で良いと思います。養護は老人福祉法上の措置施設で、一人暮らし老人(65才以上)や身体上精神上又は経済的理由で家族と同居出来ない方 が入所対象となっている、ということです。
Re: 養護老人ホームについて
カワハギPT山本 - 2003/02/05(Wed)
16:56
がらこさん、masaさんありがとうございます。ようやく上のレスの意味がわかりました。
Re: 養護老人ホームについて
みゆぱぱ- 2003/02/05(Wed) 18:43
「特養」と「養護」の違い大変勉強になりました。心の中でモヤモヤしていたものがすっきりしたような気がします。ありがとうございました。
しかし、なんで「特別」というネーミングになったんだろう???
Re: 養護老人ホームについて
BOB-2003/02/05(Wed) 19:38
これは物理的な"介護"が必要かどうかで「特別」が付くかどうかの線引きがされると考えたらいかがでしょう。
Re: 養護老人ホームについて
如庵-2003/02/05(Wed) 20:41
ちょっと補足させていただいていいでしょうか?
もともと日本に養護老人ホームしかなかった時代、重度の高齢者が十分な介護を受けられずに寝たきり状態に置かれていたとき、この人たちが周囲からしばしば非人間的な扱いを受けているのを悲しんだプロテスタント教会の奉仕女性たちが、これではいけないと思いドイツの有志たちと連携して募金活動を始めました。これを受けて教会と密接な関係にある聖隷福祉事業団では、まだ制度も何も整わないうちに、静岡県細江町に身体的に重度の高齢者のための施設を作ったのが1961(昭和36)年です。ここを視察した厚生省の役人たちが、感服して制度化を進めた結果、ようやく1963(昭和38)年に至って特別養護老人ホームが誕生したということなのです。
人の心は当時も今も変わらないはず。本当に必要なものは私たち自身が時代に先んじて作っていこうではありませんか!
Re: 養護老人ホームについて
怒れるkeizouです- 2003/02/05(Wed)
21:52
「特別」がつくのは、「身体上又は精神上著しい障害があるために常時の介護を必要とし、かつ、居宅においてこれを受けることが困難なもの」を対象とするところが「特別」ということです。
なお、余談ですが、その「十字の園」で私は、ボランティアをさせていただいて、この介護福祉の世界に出入りし始める端緒となりました。たまたま自分の地元にそうした施設があるめぐり合わせに感謝しています。
今、「十字の園」では、初心に帰って高齢者介護のあり方を追求しています。施設は古くても、ユニットケアをとことん追及されています。尊敬するところが、最善の介護を求めて職員が心を寄せ合って格闘されている姿に、ますます尊敬の念を深くしています。
Re: 養護老人ホームについて
如庵 - 2003/02/05(Wed) 23:02
そうでした。ずっと前から聞いていたのに書き忘れていました。それに加えて、keizouさんご自身がいくつかの社会問題に、清貧の精神で献身的に取り組まれてきたということもよく存じ上げています。
一身を挺して行動する人(たち)の発言にこそ重みがあり、尊敬に値する、というべきですね。
Re: 養護老人ホームについて
みゆぱぱ- 2003/02/06(Thu) 09:00
よく分かりました。
BOBさん、「やさしい(みんなのために怒ってるんですよね)」keizouさん、如庵さん、ありがとうございました。
もともと「福祉」という考え方の「基本」というか、「成り立ち」の部分って言うのは、「宗教活動(変な意味ではないですよ)」抜きにして語れないでしょう。特に、世界的にもキリスト教や仏教を始めとする世界宗教といわれる宗教の果たした役割は「福祉」だけにととどまらず「音楽」や「生活習慣」にいたるまで多大な影響を及ぼしていることは良く分かります。私の立場からも良く分かります。
(ただ、この日本はなぜか「宗教」というものを「毛嫌い」する様子アリですのでこの件の続きはメールでしましょう)
だいぶ以前に『ケアプランの広場』でも「ボランティア」について語ってしまいましたが・・・
しかし、そういう意味で「特別」なんですね。
だから今「特別」といわれても・・・どこが?と思ってしまったんですね。「特別」のほうが「数多い」ですもんね。
ありがとうございました。
Re: 養護老人ホームについて
がらこ -2003/02/06(Thu) 09:10
特養の歴史まで勉強できるこの掲示板は本当にためになります。感謝。
さて、私がひとこと強調したいのは職員配置基準がですね、特養と養護は介護保険前から当然特養の方が手厚かったわけですが、その後、3:1基準、そしてユニットケアなどへの取り組みによってさらに増員している特養が多いと思うんです。ところが、養護の基準は要介護者が増加しているのに従来のままではないかと。病弱者加算はありますけど。まあ、その辺も含めて養護の将来が気にかかるところなんです。
ところで、あの有名な聖隷福祉事業団が特養の生まれるきっかけとなったんですね。よく、特養は病院をモデルに誕生したと聞くんですが(そして生活の場として病院モデルから脱却すべきと)、居室の構造(多人数部屋)や、使われている用語などなるほど病院から派生してきたように感ずるものも多いです。その辺の経緯というか歴史を簡単に説明できる方いらっしゃいましたらお願いします。このスレッドも長くなってしまいましたね。
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